医療崩壊とは?

医療崩壊を防がねばならない」

緊急事態宣言発報の理由として挙げられる。

だが、「医療崩壊」の定義が曖昧だ。

防がなければならない事態は、何か?

 

■救える命は全て救わなければならない

・平常時の医療体制であれば救えたはずの命が失われるようなことは、あってはならない。

・「あってはならない」と言うからには、ちゃんとした体制が整うまでは、誰かが過酷な負荷を負うことになる。

・医療従事者の長期に渡る過酷かつ献身的な活動にもかかわらず、「あってはならない」事態が発生したら、医療崩壊と言える。

 

■全ての人は平等に医療サービスを受けられなければならない。

・コロナであるかないかにかかわらず、全ての国民は体調不良の際に、それ相応の医療サービスを受けられる権利がある。

・命の危機が疑われる様な状態で、救急搬送による即時入院などのサービスが受けられないケースが出て来たらら、それは医療崩壊である。

 

■医療現場を崩壊させてはいけない

・政策の過ちや、通達を無視して行動する一定数の人々の起こした禍の全てのツケを、医療従事者に払わせようとするのは間違っている。

・医療従事者に過大な負担が継続してかかるようになったら、医療崩壊である。

 

■もう戻れないレベルになったら医療崩壊

・ダムが「崩壊」したら、全て一から作り直さなければならない。

・医療現場、医療従事者、救急搬送、保健所などの全ての機能が、修復不可能な状態になって初めて、医療崩壊である。