病床数を増やせば、医療崩壊を防げるか?

NHKのニュースで、どこかの知事が病院を訪れ、「コロナ患者用の病床を1床でも良いので増やして欲しい。」との要請をしていた。

 

本人は良いことをしているつもりのアピールのようであった。

 

「俺はコロナ対策をしっかりとしている。」と、そう自身満々の様子であった。

 

その手の発表で良く使われる言葉。

 

「1床でも。」

 

「1日でも早く」はまだ解るが「1人でも多くの人にワクチンを」は、1人増やすために、どれだけの労力を費やすつもりで言っているのか。

 

ましてや、コロナ患者向けの病床を新たに1床増やすために、その病院なり医療従者に、どれだけの負担が増えると思っているのか。

 

医療現場に負荷がかかり過ぎ、限界を超えてしまうことを「医療崩壊」と言うのであれば、この知事の行動は、医療現場の崩壊に直結している。そう、思わないのか。

 

解っているのに、自分の「出来るアピール」のために、全く意に介していないのか。

 

一番好意的に捉えても「本心から改善を望んでいるのだが、それが返って状況を悪化させる行為であることが考えられないほど愚か」であるのか。