自分達さえ良ければ、それで良いのか?

緊急事態宣言の中、若者を中心に普段と変わらずに外出している者に対して、非難する声が聞こえる。

 

「コロナ収束のために、全国民が一団となって対応しなければならないこの時に、何をしているのか。自分達だけ良ければ、それで良いと思っているのか。」

 

では逆に聞こう。

 

「何百件の飲食業が倒産しようと、何千人の失業者が出ようと、何十人の自殺が出ようと、感染者数を減らすためなら、何をしても良いのか」

 

「国民が一団となって感染者数を減らす」

 

その声は、医療側のトップ、政府の高官からは聞こえて来るが、

 

「国民が一団となって、この経済危機を救う」

 

との呼びかけは、一切なされない。

 

1人でも多くのコロナ感染者を救うことと、1人でも多くの自殺者を救うこと。

 

どちらが正しいとは言わないが、今の世情は、余りにも前者に偏り過ぎてはいないか。

 

もう寿命を迎えている者の死と、まだ未来のあるはずだった者の死。

 

自分達さえ良ければ、それで良いのか?