日本政府が1瓶で5回分しか投与出来ないことに気付いたのはいつか?

日本でのワクチン投与が始まった。

 

だが、1瓶で6回接種するためには、『特殊な注射器』が必要である。ことが判明したと、大騒ぎをしている。

 

そんな基本的なことが、なぜ最近になるまで解らなかったのか?

 

昨年7月の時点で、日本政府は「アメリカの製薬大手ファイザーが開発に成功した場合、来年6月末までに6000万人分(1億2000万回分)のワクチンの供給を受けることで、会社側と基本合意した」と発表している。

そして、日本政府は今年1月20日に「アメリカの製薬大手ファイザーとの間で年内に7200万人分にあたるおよそ1億4400万回分の供給を受ける契約を正式に結んだ」と発表した。

そして最近になって、実は1瓶で6回接種するには特殊な注射器が必要なので、現在準備している注射器では、1瓶で5回しか接種出来ないことが解った。と、言い始めた。

7200万人分の 5/6 は、6000万人分。

昨年の7月に言っていた量と同じだ。これは、偶然なのか?

 

下記の記事によると、政府の「7200万人分」の発表前に、既にこの問題ははっきりとしていたことが解る。

 

■昨年の12月から今年の1月にかけて

ファイザー製のワクチンが欧州やアメリカで投与されるようになり、医療従事者は小瓶の容器には「5回分」と書いてあるが、6回分、時には7回分すら取れそうなほど残っていることに気付いた。

■1月8日

欧州連合EU)の機関である欧州医薬品庁(EMA)は、ファイザー製ワクチンの使用のためのプロトコルを更新し、このワクチンの小瓶には、6回分の投与に十分な量が入っていることを認めている(つまり、1瓶で6回使うことが公式に許可されたことを意味する)。

ただし、そのためには、注射器や針の部分にワクチンが残る量が少ないものを使う必要があるとしている。標準的な注射器と針を使うと、6回分には足りない場合があると警告している。

■1月20日

日本政府は「アメリカの製薬大手ファイザーとの間で年内に7200万人分にあたるおよそ1億4400万回分の供給を受ける契約を正式に結んだ」と発表した。

 

ファイザー側から見れば、昨年7月の時点では、1瓶で5回分の前提で 6000万人分と言い、1月8日の時点では、1瓶で6回分の前提で 7200万人分と言っている。

出荷量は全く変わっていない。

日本政府があたかも、「高度な政治的な交渉の結果、1200万人分多い量を確保した」と、そう主張しているだけのように見える。

それとも単に、ファイザーに騙されただけなのか?

支払う金額は同じなのか?1.2倍になったのか?

 

日本政府が1瓶で5回分しか投与出来ないことに気付いたのはいつか?

 

■1月8日は欧州医薬品庁から「6回分には足りない場合がある」との警告が発表されているので、1月20日時点では解っていたはず。

■日本の政府や役人が、欧州医薬品庁などの英語のサイトをチェックしているはずがないので、1月20日の時点では解っているはずがない。

■1月8日の時点で解ったが、既に「7200万人分確保」とのお手柄報道をする準備が出来ていたので、そのまま発表した。

■事務レベルでは把握していたが、大臣レベルまで報告が伝わるのに時間がかかっただけ。

■1月8日の時点では解っていたが、少しでも数字を大きく言うことが国民の安心に繋がると判断した者がいて、そのまま発表した。

ファイザーに追加費用(7200万人分-6000万人分=1200万人分の追加費用)を払うことにより、利権を得る者がおり、契約が成立するまで口外を禁止させた。

■単純にファイザーに騙されただけ。1月20日に正式に契約を結ぶ場で、ファイザーは一切そのことに触れず、日本政府も一切このことには気づかなかった。

■ニュース報道を見て、大臣が驚いた。