何の追加対策もなく、期間のみを延長することに効果はあるのか?
一都三県の緊急事態宣言の期間延長が検討されている。
追加の対策を施すことなく、ただ漫然と期間のみを延長することに、どれだけの効果があるのか。
期間延長の理由として「新規感染者“減少ペース鈍化”」が挙げられている。
そしてその理由として、昨日のNHKニュース
によると、
都内では先月1か月間で合わせて1万997人の感染が確認されました。
このうち、感染経路がわかっている人の割合は、
▽最も多かった家庭内が44.7%、
▽施設内が37.1%、
▽職場内が6.7%、
▽会食が2.9%でした。
とある。このうち、外出自粛によって感染者が減る効果が望めるのは、
▽家庭内:家庭内に留まる時間が長くなるので、むしろ逆効果
▽施設内:施設内のことであるので、外出自粛による効果は0
▽職場内:出勤者を減らすことが出来れば効果あり
▽会食:会食参加者を減らすことが出来れば効果あり
合計すると、
▽家庭内+施設内の81.8%:外出自粛のみしても、効果はない。別の対策が必要。
▽職場内+会食の9.6%:外出自粛による効果が望める。
外出自粛により、効果が期待出来るのは、全体の1割程度ある。
しかも、現在の状況を維持するだけでは、改善はされない。
2週間延長するのであれば、今よりも厳しい内容での自粛が必要である。
外出者数が減らない理由として「気の緩み」とか「コロナ疲れ」などと言われている。
新たな2週間で「気の緩み」や「コロナ疲れ」による外出を、今以上に減らす対策が、何か検討されてるのか。
相変わらず「ここが正念場」とか「国民一丸となって」とか「命を守る」とか言い続けるだけなのか。
一部の人が自粛の度合いを高めるだけでは、効果は薄い。
一都三県3千万人が、今までよりも一層厳しい外出自粛を実施する必要がある。
「頑張って」とか「全力で」とか「ここが正念場」とか、今まで散々言って来た言葉を繰り返すだけで、本当にそれが実現出来ると思っている知事が、果たして何人いるのか。
ただ単に、そんな事には気付いていないほど愚かなのか。
決定するのは政府である。自分の責任ではないので、どうでも良いのか。
どうして良いのか分からないので、適当な事を言っているだけなのか。
何の追加対策もなく、期間のみを延長することに効果はあるのか?
■偉い学者が考えたことなので、後2週間だけ我慢すれば、自由な生活が戻って来る。
■新たな対策が打ち出されるはずなので、それに従えばコロナ禍は収まる。
■「国民が私たちの訴えに従ってくれなかったからコロナ禍が収まらなかった」と、後で言い訳が出来るように、責任転嫁しているだけ。
■他人を疑ってはいけない。知事に悪気はない。全員がただ愚かなだけ。
■対策のない問題点を指摘してもマスコミに叩かれるだけなので、「ワンボイス」でマヌケなフリをしているだけ。
■外出自粛を解除すれば、感染者が増えるのははっきりとしているので、期日が迫るたびに「国民の命を守っているアピール」で延長を訴えているだけ。政府がちゃんとした対策を実施しないのが悪い。
■「総理のお考えを」とか「総理の決意を」とか、失言を引き出して引きずり下ろすことしかしない野党議員や、失言を引き出そうと同じような質問しかしないマスコミ、そしてなりより、人をこき下ろす記事や報道に大喜びしている国民が全て悪い。真剣に対策を検討する必要はない。
■ちゃんと「緊急事態宣言」を発出している。法的拘束力がないのをいいことに、在宅ワーク70%の努力をしない企業や、ふらふら遊びに出かけている国民が悪い。政府を非難するのは間違っている。