ワクチン接種で不妊になるのか
※2022/10/18 更新
フロリダ州の産婦人科医キンバリー・ビズ
— 小倉台福田医院_福田世一.MEC食Dr (@fseiichizb4) 2022年10月17日
ワクチン接種開始後、彼女の診療所では不妊と流産率が50%増加し、彼女の地域では子宮頸部の悪性腫瘍だけでなく子宮頸部細胞診による異常が約25%増加している
コメント:
現場の産婦人科医が実名で告発は衝撃的 https://t.co/gU4IRIbaKf pic.twitter.com/5STV4a2eIa
以下、投稿時の内容
ワクチン接種を拒む者のもっともらしい理由の一つに
「ワクチン接種すると不妊になる恐れがあるから」
というものがある。
デマである。
「『ワクチン接種で不妊になる』という根拠(科学的データ)はない」
そう言うと、「100%ないと言い切れるのか?」との問い。
「100%ないとは言い切れない」のが正しい答えだ。
それを聞くと勝ち誇った様に
「ほら、ワクチン接種で不妊になる可能性があるんでしょ?」と。
一つはっきりしているのは、現時点で「ワクチン接種」と「不妊」との関係性を示すデータがないので、「100%ないとは言い切れない」のと全く同じ理由から「ワクチン接種で不妊になる」などとは、誰一人として根拠を持って言えることではない。と言うことである。
もし「ワクチン接種で不妊になる」と主張している者がいるのであれば、その主張には根拠がなく、世の中ではそれを『デマ』という。
ひとつ受け入れて欲しいのは、「ワクチン接種で不妊になるというのは全くのデマである」という事実だ。
とは言え、「100%ないとは言い切れない」のもまた事実である。
「デマだったとしても、1%でも可能性があるのであれば、打ちたくない。打つべきではない。」と思うかもしれない。
「ワクチン接種で不妊になる」確率と「チョコレートを食べて不妊になる」確率とは、ともに「100%ないとは言い切れない」という点では、全く同じ確率だ。
「飲酒で不妊になる」「煙草で不妊になる」「カラオケルームなどの狭い場所に1時間以上いると不妊になる」
全て同じ理屈が通る。
だからと言って、禁酒したりカラオケをやめたりはしない。
なぜ、ワクチン接種のみを声高に拒むのか。
「それは新しものだから。飲酒や喫煙はもう100年以上の実績がある。」と。
では、再度問う。
「コロナに感染した後遺症で不妊になる。」可能性は0なのか?
「ワクチン接種して不妊になる」確率と「コロナに感染して後遺症で不妊になる確率はどちらが高いのか?」
先ほどから何度も言っているように、現時点ではどちらであるかは、解らない。
なので、「不妊になるから」を理由にワクチン接種を拒むのは、もうよそう。
もっとも「ワクチン接種に反対」している者の殆どは、自分はコロナには感染しない、感染しても無症状か軽症で済む。との全く根拠のない思い込みの上に、そう言っているのであろうが。
とは言え、若者の場合、コロナに感染しても無症状や軽症で済んでしまうことが多いのも事実である。インド株を含め、今後の展開は不明だが、若者が「ワクチンを打たない」という選択をするのも、一理ある。
ところが困ったことに、ワクチン接種は国民のある一定数が接種しないと、その効果が十分に発揮出来ない。という事実がある。
現時点で国が(日本に限らす、世界中のどんな現政権でも、頭の中で創造した理想的な国家であったとしても)政策として実施出来るのは以下の3つしかない。
(1)ワクチン接種を国民の殆どの者に実施する。
集団免疫を獲得出来れば、緊急事態制限やロックダウンなど、国民の行動に制限を付ける必要がなくなる。
(2)ワクチン接種を実施しない。少なくとも後10年くらいは他国の様子を見る。
対策として国民に、ロックダウンに近い、もっと徹底した行動制限を課す。
(3)ワクチン接種も行動制限もしない。
その替り、コロナに感染しても治療が受けなられない者が出ても致し方ないものとする。
現時点で(すくなくともここ10年ぐらいは)上記の3つより優れた選択肢は存在しない。日本政府は(1)を選択したので、国民皆に、ワクチンを接種してもらおうとしている。
実はもうひとつ方法がある。
(4)国民一人一人に、上記(1)~(3)のどれかを選択してもらう。
・(1)を選択した者は、ワクチン接種をする代わりに、行動の制限も自由だし、もし感染した場合には、治療を受けることが出来る。
・(2)を選択した者は、ワクチン接種をしない代わりに、ロックダウンに近い行動制限を受けるが、感染した場合には治療を受けることが出来る。
・(3)を選択した者は、ワクチン接種を受けず、行動制限も受けないが、感染した場合に治療を受けることが出来ない。
最も公平な方法である。
当然のことながら、この中に「ワクチン接種を受けず、行動制限も受けず、感染した場合には治療を受けられる。」という選択肢はない。全員がこの選択をした時に「感染した場合には治療を受けられる」ことを約束することが不可能であるからだ。
(3)は人道的な理由から排除して、(1)と(2)の選択肢を与えたのがフランスだ。
ワクチン接種を完了した者は自由な行動が出来るが、ワクチン接種をしていない者(証明書を持たぬ者)は公共の交通機関、劇場や映画館、大規模スーパーなどに入場すら出来ない。
それに対して「ワクチン接種を望まない人の選択の自由を侵害するものだ」との抗議デモが行われているようだが、これは身勝手以外の何物でもない。
全員が「なんでもOK」の選択をすることが出来ないのであれば、選択肢は上記の(1)~(3)に絞られる。その中からどれを選ぶのか?が各人の判断に任せられる。「ワクチンを打つ、打たない」の自由は保障されているのだ。
「ただの身勝手」を「自由」であると取り違えてはいけない。
「ただの身勝手」を「自分達は自由を求める意識の高い人間である」と、勘違いしている愚か者に、耳を貸してはいけない。
「すべての人は自分の体に対する主権がある。フランスの大統領に私の健康について決定する権利は絶対にない」と言い張るデモ参加者に対して、毅然とした態度を取り続けるマクロン大統領。
日本の政権に、それが出来るのか。
その判断が必要になる時は、すぐそこに迫っている。